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2010年04月18日

「裁判員裁判」元年を終えて: 法と常識の狭間で考えよう

「裁判員裁判」元年を終えて: 法と常識の狭間で考えよう
 今後、無罪主張事件についての審理の長期化と裁判員への負担が懸念される。

 以上に述べたように、「裁判員裁判」元年を振り返ると、裁判員裁判という初めての試みが必ずしも順調に進んでいる訳ではなく、問題が山積していることが分かる。被告人にとっては、「壮大な実験」に付き合わされている訳であるが、これまでの刑事裁判と比較して不利な扱いを受けていないか、被告人・弁護人の防御権が侵害されていないかが問われなければならない。

 全国での裁判員裁判第1号の事件の被告人による量刑不当による控訴を東京高裁は、12月17日に控訴棄却で退けている(毎日新聞2009年12月17日)。高等裁判所は、今後も量刑不当を理由とする控訴を原則として認めない方針であり、現に、検察官は上級庁の方針を受けて、これまで一件も控訴していない。その結果、一審中心主義が徹底され、被告人の上訴の権利が事実上奪われているとも考えられる。

 いずれにしても、「裁判員裁判」元年の結果をきちんと総括した上で、この制度のあり方について不断に検証しながら、問題点を早期に解消する必要がある。

 久々に、訪れたブログです。デザインのスタイルは変わっていますが、「法と常識の狭間で考えよう」というタイトルは、2005年当時から変わっていないように思います。また、私のブログ(Hatena::Diary)からのトラックバックも受けてくださっていたように記憶しています。


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以下「裁判員法」という)」の全部を日本国憲法(以下「憲法」という)に違反するものと思料する。

2010-01-31 - 弁護士 Barl-Karthによる peace-loving 日記
意見書

平成22年1月29日

新潟地方裁判所 刑事部 御中

弁護人 弁護士 郄(高)島 章

強制わいせつ致傷

被告人 XXXXX

 上記被告人に対する頭書被告事件につき,以下のとおりの決定を求める。

申立ての趣旨

 本件について,裁判員及び補充裁判員を選任せず,本件を裁判官3名の合議体で審判する。

との決定を求める。

申立ての理由

 当弁護人は,「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律(平成16年法律第63号,以下「裁判員法」という)」の全部を日本国憲法(以下「憲法」という)に違反するものと思料する。その理由は次のとおりである。

1 憲法80条1項違反

 裁判員法の定める裁判員制度は,一般国民に裁判官の権限を持たせて裁判に参加させる参審制の一種であるが,憲法には第6章「司法」その他に参審制についての規定が全くなく(陪審制についても同様)裁判官の任命方法,任期,身分保障等について専門の裁判官のみを予定しているところから,憲法は参審制すなわち裁判員制度を容認するものではないと解するのが相当である。

 特に,裁判員法によれば,裁判員(補充裁判員を含む。以下同様)はくじで選ばれた裁判員候補者を母体として,その中から具体的な事件ごとに,くじその他の方法により選任されるが,裁判官とともに裁判に関与し,評議においては裁判官と同等の評決権を有するとされているから,裁判員は,実質的には裁判官に他ならない。このことは,憲法80条1項の「下級裁判所の裁判官は最高裁判所の指名したものの名簿によって内閣でこれを任命する」との規定に明白に違反する。

2 憲法37条1項違反

 裁判員は,その氏名も住所も公表されず,判決に署名もせず,判断に全く責任を問われることのない者であり,しかも裁判外の情報により判断を左右する裁判員がいることは避けられず,このような者が参加した裁判所は,「憲法37条1項が被告人に保障する「公平な裁判所」と言うことはできない。

3 憲法76条3項違反

 評議に関する裁判員法67条によれば,裁判官3人の意見又は裁判官2人(裁判官3人の中の過半数)の意見よりも,裁判員らの意見が多数のゆえで優越する場合がある。例えば,裁判官3人が有罪の意見であっても,裁判員5人が無罪の意見であれば結論は無罪となり,裁判官2人が無罪の意見であっても裁判官1人裁判員4人が有罪の意見であれば,結論は有罪となる。これは,裁判官が裁判員の意見に拘束されることを意味し,憲法76条3項の「すべて裁判官は,その良心に従ひ,この憲法及び法律にのみ拘束される」との規定に明白に違反する(この規定にいう「法律」には,違憲のものが含まれないことは当然である)。

4 憲法32条違反

 憲法32条は,「何人も,裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない」と規定する。この規定に言う「何人も」のなかには刑事被告人も含まれるが,ここに言う「裁判所」とは,憲法第6章「司法」その他の規定に適合したものを意味することは当然である。ところが,裁判員法の定める裁判員の参加した裁判所は,以上に述べたように憲法に違反するものであり,しかも,裁判員法上,被告人はこのような裁判所の裁判を拒否し,裁判官だけによる裁判を求めることはできないから,裁判員法は,憲法32条の保障を侵害するものという他ない。

5 裁判員候補者及び裁判員等の基本的人権の侵害

 国民は,基本的人権として自由権,苦役に服させられない権利,思想及び良心の自由,信教の自由,財産権の不可侵等が保障されている。裁判員法は,裁判に参加したくない者を含めて国民に裁判参加を義務づけているものであり,この点も違憲という他ない。

6 結論

 以上から,裁判員法は,その全部が憲法違反であるから,本件を裁判員によって審理することは相当ではない。したがって,本件については裁判員を選任せず,裁判所法26条の規定に従い,裁判官3人で構成する合議体で審理することが相当である。


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2010年03月27日

中日新聞:崩れる「求刑8掛け」 裁判員判決で量刑に異変:社会(CHUNICHI Web)

中日新聞:崩れる「求刑8掛け」 裁判員判決で量刑に異変:社会(CHUNICHI Web)
 刑事裁判に「国民の良識」を取り入れようと昨年5月に始まった裁判員制度。刑の重さをめぐり、これまで裁判官が培ってきた量刑相場や裁判例に対して、裁判員が異を唱える場面が相次いでいる。市民感覚で、裁判が変わりつつある。

 「過去の裁判例も参考にしたが、国民感情では軽いと感じられることも考慮した」

 2月下旬、女子高校生への強姦(ごうかん)致傷罪などに問われた溶接工の男(36)に懲役9年(求刑懲役10年)を言い渡した名古屋地裁の裁判員裁判。芦沢政治裁判長は判決理由でこう言及した。裁判員も判決後の記者会見で、同種犯罪の量刑傾向について「軽い」と口をそろえた。

 「一般常識を判決に反映させたかった」と40代の男性裁判員。30代の女性裁判員は「求刑を聞いて、そんなに軽いんだと驚いた。いきなり量刑を重くするのは難しいだろうが、徐々に国民目線を取り入れてほしい」と期待を込めた。

 愛知県弁護士会刑事弁護委員会の岩井羊一副委員長は「性犯罪では裁判員制度が始まる前から重罰化の傾向があったが、裁判員が加わることで、厳罰を訴える被害者側の声がより反映されるようになった」とみている。

 裁判官だけによる従来の裁判では「求刑の8掛け(0・8倍)」が量刑相場とも言われてきた。だが裁判員裁判では、相場が「軽い」と批判され、求刑通りや8掛け以上の判決が出る事例が性犯罪事件を中心に目立つ。逆に身内同士のいさかいによる傷害致死事件では、求刑の半分以下の軽い刑が出たケースもある。

 量刑の幅が広がるのは法曹関係者の間で予想されてきた。名古屋地検幹部は「口頭のやりとりが中心となる裁判員裁判では、公判の雰囲気などに応じ求刑自体も幅が出つつあるのでは」と指摘する。


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2010年03月17日

裁判員裁判:「制度は違憲」 覚せい剤事件で控訴の被告側主張 - 毎日jp(毎日新聞)

裁判員裁判:「制度は違憲」 覚せい剤事件で控訴の被告側主張 - 毎日jp(毎日新聞)
弁護側は控訴趣意書で「下級裁判所の裁判官は最高裁の指名名簿により内閣が任命する」との憲法80条の規定を挙げ、国民から抽選で選ばれる裁判員が参加する裁判はこれに反し、憲法が定める「裁判所」にも該当しないと主張し、1審判決の破棄を求めている。

 被告の小清水義治弁護士は、毎日新聞の取材に「裁判員制度を認める条文は憲法上どこにも存在しない」と話している。

 裁判員裁判に対する違憲主張では、弁護側が公判前整理手続き前に、東京地裁(09年9月)や新潟地裁(1月)に裁判官のみの審理を求めたケースがある。【伊藤直孝】


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2010年02月16日

地検の全検事参加・弁護士会は精鋭で…新作戦(読売新聞) - Yahoo!ニュース

地検の全検事参加・弁護士会は精鋭で…新作戦(読売新聞) - Yahoo!ニュース
2月16日17時29分配信 読売新聞  今後、大幅な増加が見込まれる裁判員法廷に、検察と弁護士会が対照的な作戦で臨もうとしている。  最高検は中堅・若手の検事全員に裁判員裁判を経験させるよう、全国50地検に通知。特捜部所属の検事も対象で、経験者の層を厚くする狙いがある。これに対し、弁護士会側では、裁判員裁判の弁護に意欲的な弁護士に集中的に担当させることで、検察側に対抗する構えだ。  都市部の地検ではこれまで、一部の検事がほぼ専従して裁判員裁判を担当してきた。最高検によると、今後はこれを転換し、来年3月までに、都市部の地検の副部長以上や地方の検事正、次席検事を除く全員(約1000人)に、裁判員裁判対象事件の捜査から公判前整理手続き、公判までをできるだけ担当させる。  大型経済事件や汚職の摘発を担う東京、大阪、名古屋各地検の特捜部や、公安、交通両部に所属する検事も対象で、最高検では、「これから幹部になる検事が裁判員裁判を全く経験していないのでは困る。件数の増加に対応するためにも、全検事が経験する必要があると判断した」としている。  一方、最高裁による裁判員経験者らへのアンケートなどで、裁判員へのアピール度で検察側に後れを取る結果が出ている弁護士サイド。高い技術を持つ弁護士を裁判員裁判の国選弁護人につけ、対抗しようという動きが広がっている。


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2010年02月11日

「殺人未遂に懲役5年6月 石川県初の裁判員裁判」:イザ!

「殺人未遂に懲役5年6月 石川県初の裁判員裁判」:イザ!
 勤め先の経営者を刺し殺そうとしたとして、殺人未遂などの罪に問われた元飲食店従業員、加島正人被告(35)に金沢地裁は10日、懲役5年6月(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。石川県初の裁判員裁判で、起訴内容に争いはなく、量刑などが争点だった。


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2010年02月10日

主張の分かりやすさ、検察8割・弁護側5割 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

主張の分かりやすさ、検察8割・弁護側5割 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
裁判員裁判での弁護側の主張や立証が分かりにくいと感じた裁判員経験者の割合が、検察側の主張などを分かりにくいとした人の9倍に上ったことが、最高裁が9日に公表したアンケート結果でわかった。  アンケートには、昨年11月末までに判決が出た77件の裁判で裁判員を経験した442人が回答。「法廷での説明などの分かりやすさ」を尋ねたところ、検察側の主張や立証を「分かりにくかった」とした人は5人(1・1%)だったのに対し、弁護側は44人(10・0%)に上った。  一方、81・9%が検察側の主張や立証を「分かりやすかった」と回答。弁護側は52・3%にとどまった。  10月末までの45件を対象とした調査では、弁護側を「分かりにくい」とした人は5・4%で、その後、大幅に増えた格好だ。


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2010年01月08日

裁判員経験者証言/「ばか」という言葉使っていた/接触避ける対応に違和

河北新報 東北のニュース/仙台地裁 裁判員会見で不適切な説明 職員、予断与える
◎裁判員経験者証言/「ばか」という言葉使っていた/接触避ける対応に違和感

 仙台地裁から受けた裁判員記者会見の説明で、会見に否定的なイメージを抱いたと証言した裁判員経験者との一問一答は以下の通り。

 —地裁職員の説明で気になった点は。
 「『ばかな記者』か『ばかな質問をする記者』かはあいまいだが、『ばか』という言葉を使っていた。記者に対してネガティブな印象を持った」

 —説明はいつ、どのように受けましたか。
 「判決後、評議室で記念のバッジと感謝状をもらい、宣誓をした部屋に移動してからだった。記者クラブの依頼で会見を開いていると説明された。職員は『ぜひ参加してほしい』と話していた」

 —質問への回答について指導はありましたか。
 「『ありのままを話してください』『隣の人と同じと答えてもいい』と言われた。『答えなくていい質問がある』と聞き、答えられないことがあると知った。その説明がなければ、評議の秘密をうっかりしゃべったかもしれない」

 —取材に応じた理由は。
 「記者との接触をできるだけ避けさせようとする職員の対応に違和感を持った」

2010年01月07日木曜日


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2010年01月07日

「裁判員はしっかりと被害者側の声に耳を傾け、その上で法律を考えてバランスのよい判断をしているように見える。

被害者参加制度の裁判員裁判、厳罰化見られず : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 被害者が参加した裁判員裁判の量刑傾向について、諸沢英道・常磐大教授(被害者学)は「裁判員はしっかりと被害者側の声に耳を傾け、その上で法律を考えてバランスのよい判断をしているように見える。量刑への影響は件数が増えないと分からないが、今のところ厳罰化の傾向は表れていない」と指摘している。


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2009年12月29日

「僕自身はどうしても被害者寄りになってしまう。(犯行状況の)供述調書を読み、怒りを抑えるのに必死だった」

時事ドットコム:「法律とギャップ感じた」=強姦事件判決で裁判員−神戸
自分の経営する会社の女性従業員に性的暴行をしてけがを負わせたとして、強姦(ごうかん)致傷罪に問われた藤原淳被告(49)の裁判員裁判で、神戸地裁(東尾龍一裁判長)は18日、懲役6年6月(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。  判決後、裁判員を務めた男性(27)は取材に応じ、「僕自身はどうしても被害者寄りになってしまう。(犯行状況の)供述調書を読み、怒りを抑えるのに必死だった」と話した。  性犯罪の量刑に関し、「自分自身と法律上の考えの間にギャップを感じた。法律は国民感情についていけていないのではないかと思った」と述べた。


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2009年12月22日

裁判員制度反対派の中心メンバー、高山俊吉弁護士(69)が戒告処分を受けた問題

弁護士:日弁連の戒告処分めぐり不当と提訴 会長選背景に - 毎日jp(毎日新聞)
 裁判員制度反対派の中心メンバー、高山俊吉弁護士(69)が戒告処分を受けた問題で、効力停止を求める申し立てを日本弁護士連合会が却下したのは不当だとして、高山弁護士が却下決定取り消しを求め、東京地裁(八木一洋裁判長)に提訴していたことが分かった。


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2009年12月20日

「法廷は劇場」

「【裁く時・第5部】(1)法廷の劇場化 説得力で変わる量刑」:イザ!
「法廷は劇場」。陪審制度の歴史が長い米国のNITA(全米法廷弁護技術研究所)の指導者はこう位置づけ、視覚資料の活用や陪審員の感情を被告に移入させることを奨励している。日弁連も数年前から、裁判員制度の開始に向けて全国でNITA方式の研修を繰り返してきた。  弁護側にとってこの方式が成功したといえるのが大阪地裁初の裁判員裁判だ。弁護人は、覚醒(かくせい)剤密輸事件の男性被告(57)を、スナックのマスターとして普通の暮らしを送ってきた「普通のおじさん」と表現し、84歳の母親を出廷させた。母親が涙ながらに「犯した罪は償って、私が元気なうちに元気な姿を見せてほしい」と話すと、被告は涙を流し「ごめんね…」と謝った。  結局、被告には懲役10年の求刑に対して半分の懲役5年が言い渡された。裁判員の1人は会見で「お母さんにすごい衝撃を受けた」と振り返り、別の裁判員も被告への共感を口にした。    × × ×  検察の衝撃は大きかった。大阪地検は控訴を検討したが、上級庁の意向もあり断念した。検察幹部は苦々しく振り返る。「『お涙ちょうだい』がこれほど裁判員に影響を与えるとは思わなかった」。


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裁判員を終えた人たちからは「長かった」「1回で十分」との感想が多く漏れ、

県内初の裁判員裁判 負担軽減に課題 審理尽くせるか疑問(琉球新報) - Yahoo!ニュース
12月18日10時10分配信 琉球新報 《解説》  殺人未遂事件をめぐる県内初の裁判員裁判は3日連日で開かれた。3日とも予定された時間を約30分〜1時間延長するなどし、裁判員を終えた人たちからは「長かった」「1回で十分」との感想が多く漏れ、心理的な負担感の大きさを印象付け、どのように裁判員の負担を減らすか、課題が残った。  最高裁は裁判員裁判の審理日程について、事件の7割が3日間で終えるとしている。ほとんどの事件で被告人が起訴事実を認めているからだ。実質審理するのは量刑判断になるため、最終日の評議は情状面の評議に多くの時間を割くことになる。  起訴事実を認めた今回の事件の裁判は迅速に進むと思われたが、2日間の審理を経て裁判員が臨んだ評議は予定を約1時間延長した。今後、否認事件や被告人の責任能力が争点となる事件、死刑求刑がある重大事件など、より複雑な裁判が行われることが予想される中、十分に裁判員が審理を尽くせるかは疑問が残る。  また市民参加をうたう裁判員制度で、敷地内での取材を規制したほか、裁判員を終えた人たちの記者会見で録音を禁じるなど裁判所の運営には識者から疑問の声も上がっており、裁判の公開の在り方が問われる形となった。(謝花史哲)
 まるで運転免許センターの講習の感想みたいです。

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佐賀・長男殺害 裁判員裁判 殺人罪に懲役5年判決 「被害者側の暴力も一因」 求刑の半分以下に(西日本新聞) - Yahoo!ニュース

佐賀・長男殺害 裁判員裁判 殺人罪に懲役5年判決 「被害者側の暴力も一因」 求刑の半分以下に(西日本新聞) - Yahoo!ニュース
12月18日7時7分配信 西日本新聞
 佐賀県基山町の自宅で長男=当時(30)=を殺害したとして、殺人罪に問われた元会社員鶴田秀幸被告(60)の裁判員裁判で、佐賀地裁(若宮利信裁判長)は17日、懲役5年(求刑懲役13年)を言い渡した。評議が長引き、言い渡し直前に2度も開廷時間が変更された末の判決は「長くても懲役5年が相当」とした弁護側の意見に沿い、求刑の半分以下となった。

 判決理由で、若宮裁判長は「重さ約3キロの掛け矢(大型ハンマー)で顔を少なくとも4回殴打し即死させており、殺すつもりがあった」と確定的殺意を認定し「遺体を埋め、5年間隠し続けたのは悪質」と指摘した。一方、事件の背景に長男による配偶者暴力があることや、刑の減軽を求める約1万4千人分の嘆願署名を集めた地域住民が更生への手助けを買って出ていることなど、酌むべき事情を述べた。

 最後に、若宮裁判長は被告が育ててきた孫の存在に触れ「お孫さんを通じて、あなたは被害者とつながっています。そのことを忘れないように刑に服してください」と説諭した。裁判員を務めた公務員武田徹さん(58)=同県神埼市=は記者会見で「裁判員が伝えたいことを裁判長が受け止めて話された」と語った。

 判決によると、鶴田被告は2004年8月3日深夜、睡眠導入剤で居間に眠らせた長男の顔を掛け矢で数回殴打し、死亡させた。

=2009/12/18付 西日本新聞朝刊=



 約1万4千人分の嘆願署名、というのもあるのかと思いますが、検察の求刑を大幅に下回っています。普通に考えて手口がかなり残虐であること、被害者側の落ち度が考慮されたことなど全体的に考え合わせても、限られた情報の中ですが、こういうこともあるのかという裁判です。
 睡眠導入剤で居間に眠らせた、というあたりにも不利に考慮されることの多い周到な計画性が伺えますし、確定的な殺意もうかがえます。暴力も一因、という認定で程度や状況の具体性は示されていませんが、5年間隠し続けたのも悪質と指摘しながら、懲役5年というのは、他の裁判と比較して腑に落ちないところがあり、バランスがつかみにくいというか、気に掛かる裁判です。


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2009年12月18日

検察、被告を「対等」扱い 中野正剛・沖国大教授 裁判員裁判2日目(琉球新報) - Yahoo!ニュース

検察、被告を「対等」扱い 中野正剛・沖国大教授 裁判員裁判2日目(琉球新報) - Yahoo!ニュース
 16日は刑の量定に影響する情状証人の尋問、検察側の被告人質問と検察弁護人の最終弁論が行われた。  その中で従来の裁判と最も違っていたのが、検察官による被告人の取り扱いだ。これまでは証拠物の一つとして時に詰問調で被告人に質問していた検察側が、今回の審理ではそういった場面が一切見られず、被告人に対して優しい声掛けをするなど、対応ががらりと変わった。被告人を単なる取り調べの対象ではなく検察側と対立する対等な当事者として扱おうという意欲に満ちていた。検察側が被告人を追及する際には、被告人にとって単純に不利な面ばかりを主張するのではなく、有利な点も主張している。この点は非常に丹念に取り上げて主張していたと思う。これは検察官に要求されている客観義務に忠実に弁論を展開しようとする意図の表れである。  最終弁論では検察・弁護側共に中止犯(中止未遂)の成否について時間をかけて丹念に裁判員に説明した。判例で示された中止犯の要件は難解だ。今回、弁護側の裁判員への働き掛けが少しでも裁判官に影響すれば、将来、刑法上の難問が解決へと向かう灯がともるかもしれない。  17日の判決ではこれまでの審理を踏まえ、結論が出される。一つの事件を解決した時、裁判員にとってはどのような想いが脳裏をかすめるのであろうか。裁判は1人の主権者の人生を左右する一大事である。事件を裁く謙虚な心と法の心(人権保障と事件の真相解明)とを忘れず、評議に臨んでほしいと思う。(刑事法学)

 以前ネットの記事で読みましたが、沖縄というところは、とりわけ地縁が強く裁判員制度には向いていない土地柄だそうです。また、最近のニュースでも、呼び出しの主席率が全国最低だったそうです。

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2009年12月17日

裁判官は言葉に詰まった。「(視察に)行ったことがないので、あまり詳しいことは……」

検証・裁判員制度:判決100件を超えて/1 更生できるの - 毎日jp(毎日新聞)
 東日本にある裁判所の評議室。被告は法廷で起訴内容を認めていたが、反省の言葉はなく円卓を囲む裁判員6人の意見は「実刑」で固まりつつあった。裁判員が「刑務所では、どんな生活をするんですか」と尋ねると、裁判官は言葉に詰まった。「(視察に)行ったことがないので、あまり詳しいことは……」

 判決後、裁判員の一人が取材に答え、「裁判官なら知っておくべきじゃないのか。刑務所に入って本当に被告は更生するのかな」と首をかしげた。


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女性裁判員2人は「女性としては許せないが、(男の子を持つ)親としては刑を少しでも軽くしてあげたいと思った」

えんぴつ日記2009:/1 性犯罪の裁判員裁判 /愛知 - 毎日jp(毎日新聞)
女性裁判員2人は「女性としては許せないが、(男の子を持つ)親としては刑を少しでも軽くしてあげたいと思った」「(少年に)同情はしないが、親の気持ちを考えると正直、刑が少しでも軽くなるといいと思った」と感想を述べた。「目を覆いたくなった」「女性だから負う心の傷だ」と語ったのは男性裁判員だった。

 法律を専門的に学んだ裁判官とは違い、一般市民で構成される裁判員は誰もが公平な目や耳を持っているわけではない。裁判を理解するために、特定の立場に感情移入してしまうこともある。女性裁判員の2人は、女性としてではなく、少年と同年代の子の母親としての目線で裁判に臨んでいたのだろう。

 私自身、被害を受けた女性の1人と同い年であることから、無意識のうちに被害者に近い立ち位置で傍聴していたように思う。


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2009年12月04日

検察側の求刑を下回る刑は相当でない

【裁判員 熊本地裁】「女性の心の傷伝わった」 強姦元消防士に懲役10年 - MSN産経ニュース
裁判員は男性4人、女性2人。記者会見には、男性1人を除く5人が臨んだ。女性の1人は、ビデオリンク方式による被害者の意見陳述を「心の傷が十分伝わった。貴重だった」と振り返った。性犯罪を裁くことについて、別の女性は「一般の人にも関係がある事件なので、裁判員が入ってもいいと思う」と述べた。  判決理由で野島裁判長は「一方的に襲いかかり非常に危険で、卑劣、悪質と言うしかない。被害者の恐怖感や屈辱感も大きい」と指摘。常習性も明らかで、検察側の求刑を下回る刑は相当でないとした。


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2009年12月01日

検察側と弁護側は「国家と零細企業の差」判決後の会見で元裁判員

【裁判員 千葉地裁】検察側と弁護側は「国家と零細企業の差」判決後の会見で元裁判員 - MSN産経ニュース
 判決後の会見には、裁判員と補充裁判員の経験者の男女計6人が出席。裁判員経験者の女性は、検察側と弁護側の立証について「検察側はカラーで図のある書類、要点がまとまっていた。弁護側はワープロ打ち1枚。国家権力と零細企業の差のような印象」と語った。

 やはり、という気がしますが、一方の検察も小所帯のはずです。

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2009年11月23日

裁判員裁判:準強姦傷害、求刑通り被告に懲役8年 検察メモ「生々しい」 /東京 - 毎日jp(毎日新聞)

裁判員裁判:準強姦傷害、求刑通り被告に懲役8年 検察メモ「生々しい」 /東京 - 毎日jp(毎日新聞)
 芸能事務所のスカウトを装って女子中学生をホテルに誘い、睡眠薬を飲ませて暴行したとして、準強姦(ごうかん)傷害罪に問われた無職、潮忍(うしおしのぶ)被告(36)に対する裁判員裁判で、東京地裁(秋吉淳一郎裁判長)は20日、求刑通り懲役8年の判決を言い渡した。裁判員からは、検察側が被告の行為の詳細をメモで配って示したことについて、「そこまで見せる必要があったのか」と批判的な声も出た。  判決は「低年齢の女性をだまし、睡眠薬を準備しており計画的。手足をロープで縛り、そのまま放置して逃げるなど行為も卑劣」と指摘。「再犯の恐れはない」などと刑を軽くするよう求めた弁護側の主張を「断定できない」と退けた。秋吉裁判長は言い渡し後、「被害者や家族が平穏に生活できるようプライバシーに配慮するように」と説諭した。  判決後、裁判員3人が会見に臨んだ。検察側のメモについて、無職男性(26)は「生々しすぎる。今後も記憶に残り、きつい」と指摘した。30代の会社員男性も「目を覆うところがあった」と話した。女性パート従業員は「抵抗はあったが、事実を知ることが一番で、特に負担は感じなかった」と語った。裁判員裁判による性犯罪の審理に関しては、無職男性は「被害者と同性の人がやったほうがいい」と提案した。  検察側は「かなり工夫したが、正確な事実認定をしてもらわないといけないので、やむを得なかった」と説明した。【安高晋】 〔都内版〕


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2009年11月20日

検察側も弁護側も、裁判員に伝わりやすいよう感情を込めて主張を展開

“棒読み法廷”一変 長崎地裁 裁判員裁判 結審 弁護人、涙の弁論 検察官は求刑繰り返す(西日本新聞) - Yahoo!ニュース
長崎県内初の裁判員裁判は3日目の19日、検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論などがあり、結審した。分かりやすい言葉で被告の悪質性を主張した検察側と、身ぶり手ぶりを加え、感情を込めた弁論に徹した弁護側。被告も涙ながらに反省の弁を述べた。結審後、裁判官と裁判員は量刑を決めるため評議に入った。判決は20日午後2時から言い渡される。  「社会で頑張るチャンスをください」‐。涙ながらに訴えかける被告の姿に、裁判員6人の視線はくぎ付けになった。目を赤くしたり、苦渋の表情を浮かべたり。卑劣な犯行を印象付けようとする検察側と、被告を弱くもまじめな人柄だと強調する弁護側。双方の主張の間で、裁判員は人を裁く難しさにあらためて直面したようだった。  この日は、検察側も弁護側も、裁判員に伝わりやすいよう感情を込めて主張を展開した。棒読みが当然だった法廷内のやりとりは一変した。

 棒読みが当然だったとは知りませんでした。

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【裁判員裁判】問われる感情のコントロール…被告への「むかつく」発言

【裁判員裁判】問われる感情のコントロール…被告への「むかつく」発言 (2/2ページ) - MSN産経ニュース
 ただ、今回の発言は、「当たり前の答えしか返ってこない」と、被告の反省の程度に関連して行われた。法廷という場でなければ、被告の情状面を判断する上で、一般の感情や見方を反映したともいえる。  裁判員裁判は、被害者が刑事裁判に参加して、被告に質問したり、求刑について意見を述べたりできる「被害者参加制度」と併せ、「感情」が法廷に持ち込まれる懸念も指摘されてきた。制度定着には、これをどのようにコントロールしていくか、裁判所をはじめとした法曹三者の適切な訴訟運営が必要といえる。


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2009年11月19日

約98%が「よい経験」と答えるなど、多くの裁判員が制度を肯定的

裁判員アンケート 弁護側の主張・立証活動に課題も(産経新聞) - Yahoo!ニュース
11月17日23時25分配信 産経新聞  最高裁が17日、公表したアンケート結果では、約98%が「よい経験」と答えるなど、多くの裁判員が制度を肯定的にとらえていることが浮かび上がった。ただ、検察側の立証手法を評価する声が多いのに対し、弁護側には「まわりくどい」などの注文もついた。評議に対する意見も寄せられており、今後の課題も浮かび上がった。



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2009年11月07日

誘導はなかったが、見えない線路が引かれているような感じがあり、脱線できないと思った。

裁判員裁判:評議の進め方に不満 地裁浜松支部の裁判員 - 毎日jp(毎日新聞)
 裁判員6人のうち男性3人、女性1人が会見に応じた。「裁判員をまたやってみたいか」という質問に、3人は「やりたくない」「何とも言い難い」「もう、ちょっといいですね」と答えた。  また、28歳の男性も「裁判員制度の趣旨が伝わってこない。気持ちが反映されないと感じた。覆らないんだなって。3日間、裁判に付き合わされただけじゃないのか」と疑問を呈した。男性はさらに、裁判員の意見が反映されない点があったとして「評議や休み時間に、裁判官に『意見を聞いてください』と伝えたが、聞き入れてもらえなかった」と話した。  報道陣が「議論の誘導があったのか」と確認すると、男性は「誘導はなかったが、見えない線路が引かれているような感じがあり、脱線できないと思った。裁判官から『法律で決められているので』と説明されてしまうので、何も言えない」と述べた。公務員の女性は「自分の意見が使われる、使われないの線引きがどこにあるのか、きっぱり言えない部分がある」と答えた。

 内容がわからないので余計に気になりますが、市民感覚とプロの裁判官との間に、大きな隔たりがあったみたいです。
 これだけ不満を述べると言うことは、それだけ真剣に参加したという意気込みも感じられますが、裁判員が納得できない判決を被告人がどう受け止めたのかということも気になりました。

 なお、裁判所の対応は、
 会見後、男性裁判員の発言について、同支部は守秘義務が課せられた「評議の秘密」に当たるかどうかを協議し、「守秘義務違反に当たらない」とした。【平林由梨】
とのことです。

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河北新報 東北のニュース/仙台高検、存在感じわり 各地裁の裁判員裁判で立ち会い

河北新報 東北のニュース/仙台高検、存在感じわり 各地裁の裁判員裁判で立ち会い
 東北の各地裁で開かれている裁判員裁判の公判に、仙台高検の幹部検事が立ち会っている。控訴審を担う立場で裁判の実情を把握するのが主目的だが、地元の地検検事に助言したり、裁判終了後には公判を振り返る検討会議に同席したりするなど、上級庁としての存在感を発揮している。  高検は、管内の7地裁・支部がそれぞれ最初に実施する裁判員裁判に立ち会う方針。4〜6日に開かれる仙台地裁初の裁判員裁判にも参加する予定だ。  東北ではこれまで、9月上旬の青森地裁を皮切りに、同月下旬に福島地裁郡山支部、10月上旬に福島、秋田両地裁で計4件の裁判員裁判が開かれた。いずれも高検の総務、刑事、公安の各部長が1人ずつ公判に加わり、地元地検の検事と法廷で席を並べた。  高検部長らは冒頭手続きから判決言い渡しまで立ち会い、審理途中には地検検事と打ち合わせする場面もあった。裁判終了後の検討会議には、増田暢也検事長や寺脇一峰次席検事が出席。公判前整理手続きへの対応や冒頭陳述、論告弁論の内容、証拠の選択方法などに関する改善点の有無などを話し合っているという。  上級庁幹部の臨席に、地検側が萎縮(いしゅく)しかねない雰囲気も推し量れるが、寺脇次席検事は「公判の主体はあくまで地検。高検は従的な立場で臨んでいる」と強調する。  実施済みの裁判への評価については、「プレゼンテーションの側面は問題ないが、証拠請求の仕方や立証趣旨の表現など、事件の本質を的確に伝える方法に努力が必要だ」と指摘。「必要十分な尋問時間を確保しなければならない。証拠の圧縮や厳選にも、行きすぎがあってはいけない」と課題を見据えている。

 確かに高検というのは存在感の薄いイメージがありますが、これも検察の変化の現れのように思われました。  判決後の検事正か次席検事のコメントで、「上級庁と協議」という言葉は、お決まりのようによく聞かれますが、地検が萎縮というのは、個人的に少々意外な感じを受けました。

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裁判員量刑、弁護側主張の2倍以上が3割超 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

裁判員量刑、弁護側主張の2倍以上が3割超 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 裁判員裁判で、弁護人が具体的な年数を挙げて量刑の意見を述べたケースで、実際の判決が、主張した量刑の2倍以上になったケースが全体の3割を超えていたことが、日本弁護士連合会(日弁連)の調査で分かった。  31日に東京都内で開かれた裁判員裁判を担当した弁護士の報告会で示された。  調査対象は10月9日までに判決があった裁判員裁判計28件。1件を除き、弁護人が最終弁論で、妥当と考える量刑を提示していた。  従来は、弁護側が具体的な量刑を示すケースは少なかったが、「量刑相場」を知らない裁判員に訴える方法として定着しつつある。  ただ、判決の量刑が弁護側主張の2倍以上と重かったケースが、比較可能な24件のうち9件あった。執行猶予を求めたケースは12件あり、うち5件で執行猶予を得ていた。  日弁連裁判員本部の菅野亮弁護士は、「弁護人が示した量刑について、十分な説明がないと指摘する判決もあり、弁護人としても量刑の理由をより明確にする必要がある」と話した。 (2009年11月1日14時32分 読売新聞)

 2倍以上の量刑というのは、刑事弁護が拠って立つ基盤の不確実さを如実に示しているような気がしますが、これほど現実の結果との乖離が大きいとは改めて驚きました。

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裁判員裁判、課題山積み : 富山 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞

裁判員裁判、課題山積み : 富山 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 ■時間の制限  今回、2日目に設けられた被告人質問は1時間だった。弁護側は、「質問を省いたところもある。もう1日(日程が)あっても良かった」とし、検察側も「限られた時間での主張、立証に難しさを感じた」と、双方が時間の制約の厳しさを訴えた。  これに対し、富山地裁は、「裁判員の負担軽減」を考え、スケジュール通りの進行を優先。合計7時間という評議時間も、裁判員は「短いとは思わなかった」と話す。  ただ、公判中に頻繁に休憩を入れる一方、弁護側の追加質問や検察側の追加論告を地裁側が認めないなどの場面もあり、弁護側からは「誰のための刑事裁判なのか」「裁判員のために時間を制約するのは問題では」といった疑問の声も漏れる。  また、検察側からは、事実関係に争いがある否認事件などの場合、短時間で審理が尽くせるか危ぶむ声もある。検察、弁護側双方が十分に主張できるような、柔軟な対応が求められそうだ。 (2009年11月4日 読売新聞)


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2009年10月28日

懲役11年。これが裁判員と裁判官の選んだ刑であった。

■法、刑事裁判、言語を考える
■5:懲役11年。これが裁判員と裁判官の選んだ刑であった。
 読売新聞(朝刊、徳島版)09年10月10日は、「裁判員裁判で県内初の判決/『更生』願い温かい言葉=徳島」とする記事中で、判決要旨を次のように紹介している。
************* 
【量刑の理由】母親の言動などに不満を募らせ、衝動的に犯行に及んだ。背景に母親の愛情の欠如や家族の無関心があり、すべてを被告の責任にできないが、被告に甘えや弱さがあったことも否定できない。家を燃やし殺害するという犯行を冷静かつ確実に実行しており、悪質で危険。母親の苦痛や無念さを忘れてはいけない。近隣住民に与えた不安や恐怖も大きい。被告の更生には相当の時間と努力が必要だが、可能性は十分ある。
 刑罰のあり方では、検察官の求刑や弁護人の意見には根拠の十分な説明がない。最善の方法として、殺人事件一般や親を被害者とする殺人事件、現住建造物放火事件の量刑分布を参照して結論を得た。この量刑は、被告の犯罪行為の重大さを明らかにし、罪の重さを自覚させて再犯を防ぐのに最小限必要で、更生機会を与えるには十分だ。
*************
 ただ、明らかに軽い、という感想は避けられない。親殺しだけでも13年〜15年の量刑が妥当ではなかったか。
 これに手段として現住建造物放火が加わる。これも殺人罪と同じ法定刑で処罰される思い量刑理由の概要にもいささか違和感を覚えた。 
 新聞が紹介する量刑理由の大部分を、量刑相場の比較が占めているのも気になる。
 量刑相場は、ひとつの目安であるが、裁判員が拘束されるべきものではない。市民良識のひとつの現れとして尊重はするが、検察官の量刑事情に関する立証のありかたを含めて、吟味すべき点が残るのではないか。


 一般的に刑法の量刑相場が重くなっていると感じていましたが、裁判員裁判になるとこのような結果になることもあるようです。
 昭和の時代は、尊属殺人という条文があり、許される2度の減刑をしても懲役3年にすることが出来ず、従って執行猶予にすることが出来なかったそうです。被告人に汲むべき事情の大きな裁判があって、確か最高裁で、尊属殺人は違憲という判断が下されました。現住建造物放火も下限が殺人罪より重い時代でもありましたが、その両方の罪にあたる事件の裁判で、懲役11年とは格段に軽い刑罰のはずです。

 この裁判のニュースも今回初めて知りました。ただ気になるのは徳島県で行われた初の裁判員裁判ということで、四国たしか徳島だったと思いますが、四国での裁判員裁判はこれまでで最も抽選者の出席率が悪かったという報道はネットで見かけた覚えがあります。出席率が悪かった割に、親身な審理がなされたのかもしれません。


追記:
 思い違いがあったようです。四国初の裁判員裁判で、出席が悪かったのは香川県の裁判だったと思います。たぶん、次の裁判です。
http://blogs.dion.ne.jp/justice_justice/archives/2009-10-1.html
■2:09年09月18日ー読売新聞(朝刊)
□1:「放火罪判決/『みんなで悩んだ』/6人が会見/四国初の裁判員裁判=香川」と題する記事は、高松地裁で行われた四国初の裁判員裁判の結果を紹介する。「納得の3日間」という見出しが、裁判員の充実した評議と自信に満ちた評決であったことを示す。
  「地裁で行われていた四国初の裁判員裁判は17日閉廷した。現住建造物等放火罪や傷害罪などに問われた高松市十川西町、無職道広政明被告(41)に言い渡 された判決は懲役6年(求刑・懲役7年)。「悩んだ」「妥当だと思う」「職務を果たした」。3日間にわたった新しい司法制度による裁判は、審理や判決に市 民感覚を“吸収”し、終了した」。
 懲役6年。これがその結果であった。
 元妻に復縁を迫るDV夫の凶行。元妻に傷害を負わせる一方、自宅に放火。元妻への当てつけというなんとも子供じみた動機。しかし、社会に与えた不安、元妻の抱いた不安感、、、どれも正当化はできない。
 そんな市民の判断について、次のコメントを掲載した。
□2:渡辺修・甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)は「傷害から放火に至る経緯を裁判員は市民の良識、モラルに照らして、一体の犯行と判断したように感じた。被害者の心情を酌みつつ、適切な判断をしたと言える」と感想を述べた。




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弁護人は、「中止未遂」が法律上成立し、必ず減軽をするべき場合にあたると主張

■法、刑事裁判、言語を考える
■2:弁護人は、「中止未遂」が法律上成立し、必ず減軽をするべき場合にあたると主張したという。この点がマスコミなど事件を見守る周辺の人々には、「しろうとである市民裁判員には、わからないのではないか」という心配を巻き起こした理由のひとつであろう。  しかし、よくありがちなこうした裁判員の能力不足を疑う「くろうと」筋の心配事は、要するに、「法律家」の能力不足が原因だとみるのが筋だろう。  殺意がある、現に一般的には人を殺すに足りる殺害行為=果物ナイフで心臓をめがけて左胸を刺して現に刺さる=がある、、、、それ以上、とどめは刺さなかったが、急いで病院に連れて行く、止血をするなど死亡という結果発生を防ぐ努力はまったくしていない。 ■3:現に判決の要旨は次のようなものであったという。 「殺意の発生時期について、弁護人は果物ナイフを示して覚悟を見せるためだったとし、被告 は被害者の女性の言動にキレて刺したなどと供述するが、どんな覚悟か説明できていないし、原因となった女性の言動も覚えていない。そうすると、弁護側の主 張は、われわれの健全な社会常識に照らして、検察官の主張に合理的な疑いを入れるものではなく、被告は事件以前から女性を殺すつもりであったと考えるのが 相当である。  次に中止未遂。果物ナイフの刃体すべてが女性の左胸に刺さったままであれば、一般人は女性が死んでしまうと思う。一般人であれば、 女性を病院に連れて行くが、約9時間、車で連れ回し、最後には女性を残して逃走した。被告は、死の危険性を除去する行為をしておらず、たまたま未遂になっ たというべきで、被告の意思で中止したからではない」。
 人一倍乳房の大きな女性だったのかもしれませんが、果物ナイフの刃体すべてが突き刺さったまま、約9時間も車で連れ回された挙げ句に放置されたそうです。よく死ななかったものだと感心しますが、それに負けないぐらい不可解な主張をする弁護人です。  こういう弁護士がいると、刑事被告人全般に対する信用性まで貶められてしまいそうな気がします。  しかしこの裁判員裁判のニュースは今回初めて知りました。ネットでも見かけませんでしたが、たまたま見落としていたのかもしれません。

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2009年10月27日

(市民生活に)直接影響することなので、当然われわれが考えるべきだ

「通過偽造審理で「市民の参加は当然」」:イザ!
一万円札8枚を偽造したとして、通貨偽造・同行使の罪に問われた無職加藤幸一郎被告(41)の裁判員裁判で、大阪地裁は26日、懲役2年6月(求刑懲役4年)の実刑判決を言い渡した。  判決後の記者会見には裁判員を務めた男女5人が参加。通貨偽造事件を審理した感想について「(市民生活に)直接影響することなので、当然われわれが考えるべきだ」などといずれも肯定的な意見を述べた。

 大阪では裁判員制度に対して否定的というか参加したくない傾向が強いという記事を読んだ覚えたがありました。刑事裁判の世界でも東京と大阪では、ずいぶん違いがあるそうです。落合弁護士のブログでも時々取り上げられていたと思います。確か大阪の方が判決の相場が軽かったと思います。

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2009年10月24日

税金をふんだんに使った検察、手弁当の弁護士、ミサイル対竹槍状態<落合弁護士のブログ>

2009-10-18 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
まだ件数が少なく、現段階で断定まではできないものの、多大な時間、労力、費用をかけてきた裁判所、検察庁が、裁判員を巧みに抱き込み、量刑面では従来の「8掛け」刑事司法を維持しつつある、という可能性を感じさせるものがあります。

刑事訴訟法上、当事者対等であるはずであるにもかかわらず、検察庁は税金をふんだんに使って裁判員制度対策を進め、それに対し、弁護士会は手弁当状態で、多くの弁護士は準備もままならず、こういったミサイル対竹槍状態にあること自体が、この制度の本質的な欠陥を物語っているという見方もできそうです。

 落合弁護士のブログの気になる記事を探しておきました。
 ミサイルを持つはずの検察庁も、予算的人員的に厳しいらしいので、なにかと大変そうです。

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2009年10月17日

「価値観が4日で大きく変わった」「犯罪防止につながると思う」

裁判員裁判:懲役8年6月 被告へメッセージ、謝罪の意思忘れずに−−地裁 /岐阜 - 毎日jp(毎日新聞)
 「価値観が4日で大きく変わった」「犯罪防止につながると思う」−−。一般市民から選ばれた裁判員が参加する県内初の裁判員裁判は9日、岐阜地裁(宮本聡裁判長)で判決を迎え、被告に懲役8年6月(求刑・懲役12年)を言い渡した。判決後、6人中5人の裁判員が会見に応じ、それぞれの思いを語った。【三上剛輝、山田尚弘】  初めに殺人未遂罪などに問われた岐阜市の配送業、杉山幸保被告(43)に量刑が言い渡された。理由を読み上げる間、裁判員6人中2人は被告の顔を見つめ、他の裁判員は緊張した面持ちで手元の書面に目を落としたまま。最後に宮本裁判長は杉山被告に語りかけた。「裁判員と裁判官が話し合ったあなたへのメッセージを送ります。起こしたことの重大さを認識し、謝罪の意思を忘れないで更生に努めてください」  この間、杉山被告は宮本裁判長の顔を見つめ、直立不動で聴き入った。閉廷後は目を潤ませていた。


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一般の人の常識という観点から、的確でなるほどと思う質問を投げかけてくれた

裁判員裁判:懲役8年6月 被告へメッセージ、謝罪の意思忘れずに−−地裁 /岐阜 - 毎日jp(毎日新聞)
判決後、検察、弁護側はそれぞれ記者会見を開き、4日間を振り返った。  岐阜地検の石崎功二次席検事は「検察官の主張はおおむね裁判員の理解が得られた」との見解を示した。裁判員による被害女性や被告への質問について「一般の人の常識という観点から、的確でなるほどと思う質問を投げかけてくれた」と述べ、「今後、課題を検討し、迅速で的確な立証を行えるよう一層努力したい」とした。  川島和男弁護士は「私たちの主張が受け入れられなかったのは、意外だったが、裁判員らが一体となって審理ができたのは意味があった」と語った。控訴については今後、被告と協議するという。


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「右も左も分からない裁判員に人が裁けるとは考えられない」と不信感

裁判員判決、控訴の被告「素人に量刑判断ムリ」(読売新聞) - Yahoo!ニュース
10月17日3時12分配信 読売新聞  現住建造物等放火罪などに問われ、さいたま地裁の裁判員裁判で懲役9年(求刑・懲役10年)の実刑判決を受け、東京高裁に控訴した古紙回収業玉上隆治被告(53)が16日、さいたま拘置支所で読売新聞の面会取材に応じ、「素人の裁判員に判断できるわけがない。裁判官だけでもう一度判断してもらいたい」と語った。  控訴審は、裁判官のみで審理される。  5日の地裁判決によると、玉上被告は4月24日、営業中の埼玉県新座市のパチンコ店にトラックで突っ込み、火炎瓶2個に火を付けて床などを焼損させた。判決を不服として、被告本人が13日付で控訴した。弁護側は「懲役4年が相当」と主張していた。  取材に対し、玉上被告は「右も左も分からない裁判員に人が裁けるとは考えられない」と不信感を示し、「今回の判決が厳しいのかどうか、裁判官だけでもう一度確かめてもらいたい」と訴えた。  また、「(量刑判断は)裁判員が入った影響が強いと思う。公判でうそは言っていないのに、主張が全く受け入れられなかった。自分が悪いことをしたのは承知しているが、厳しい」と話した。控訴審では、パチンコ店員の証言の誤りなどを訴えるとしている。

 ボツ2ネタの方で知りました。事案に対して懲役9年が重いのか軽いのかはわかりませんが、現住建造物等放火罪は放火罪の中で最も処罰が重く、殺人罪の刑の下限が懲役3年(現在は5年)の頃、下限が5年になっていたと思います。
 これも10年以上前のことになりますが、判例などみていると放火罪の事実認定は厳しいもので、抽象的危険犯、つまり具体的な危険が発生していなくても、危険が発生する可能性で処罰されていたと思います。
 うる覚えですが、火炎瓶の使用というもの爆発物取締法違反になったような。記事には「など」となっていますが。
 裁判員裁判を受けた被告人にも納得のいかないだけの理由や事情があるのかもしれませんが、放火罪は小公共の危険を発生させた「社会的法益を害する罪」という性格もあるので、控訴審で減刑は難しいと思われます。

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