# 5. * 池田信夫 * 2010年01月22日 14:06 事実関係を取り違えたコメントがたくさんくるが、検察は「捜査情報の漏洩」なんかしませんよ。あくまでも記者が取材した事実の裏をとるのが基本で、ネタをもっていない記者は相手にしてもらえない。記者が独自に取材して情報を検察に提供することもある。事情聴取などの内容は、聴取を受けた側に聞けばわかるので、検察だけが情報源というわけでもない。 もちろん検察は、今回のように相手が強大な権力である場合には、野党やメディアを味方につけないと闘えないので、情報操作はするでしょう。しかし逆に、メディアが当局の裏もとらないで容疑者についての推測をバンバン書いてもいいのか。何度もいうけど、取材の過程で得られる情報のほとんどは「はずれ」です。夜回りの時間のほとんどは雑談ですが、「そのネタは筋が悪いよ」というような話が重要なのです。 # 6. * 池田信夫 * 2010年01月22日 14:16 今回の事件については最高検もかなり迷ったようで、むずかしい問題はあるでしょうが、特定の政治家を陥れようという政治的な意図で捜査を行なうことはありません。むしろ政治家に遠慮して立件できなかった事件のほうがはるかに多い。今回の逮捕については、小沢氏が事情聴取を拒否しなければ逮捕まで至らなかった可能性が高い。 検察が危険なのは、政治的意図云々より、垂れ込みをもとに的はずれな「筋書き」をつくって見込み捜査をすること。特に経済事件は検察に「土地勘」がないため、失敗が多い。ライブドア事件などは、見込み捜査がはずれて無理やり事件を作り上げた印象が強い。今回の「4億円」も、ゼネコンの金だという供述も取れていないようだから、かなり危ないですね。
ご自身のブログのコメント欄でのご発言のようです。新聞記者が、検察の手先、情報の供給源の役割を果たしている、という印象を受けましたが、このような発想も自分にはありませんでした。

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