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2009年10月28日

懲役11年。これが裁判員と裁判官の選んだ刑であった。

■法、刑事裁判、言語を考える
■5:懲役11年。これが裁判員と裁判官の選んだ刑であった。
 読売新聞(朝刊、徳島版)09年10月10日は、「裁判員裁判で県内初の判決/『更生』願い温かい言葉=徳島」とする記事中で、判決要旨を次のように紹介している。
************* 
【量刑の理由】母親の言動などに不満を募らせ、衝動的に犯行に及んだ。背景に母親の愛情の欠如や家族の無関心があり、すべてを被告の責任にできないが、被告に甘えや弱さがあったことも否定できない。家を燃やし殺害するという犯行を冷静かつ確実に実行しており、悪質で危険。母親の苦痛や無念さを忘れてはいけない。近隣住民に与えた不安や恐怖も大きい。被告の更生には相当の時間と努力が必要だが、可能性は十分ある。
 刑罰のあり方では、検察官の求刑や弁護人の意見には根拠の十分な説明がない。最善の方法として、殺人事件一般や親を被害者とする殺人事件、現住建造物放火事件の量刑分布を参照して結論を得た。この量刑は、被告の犯罪行為の重大さを明らかにし、罪の重さを自覚させて再犯を防ぐのに最小限必要で、更生機会を与えるには十分だ。
*************
 ただ、明らかに軽い、という感想は避けられない。親殺しだけでも13年〜15年の量刑が妥当ではなかったか。
 これに手段として現住建造物放火が加わる。これも殺人罪と同じ法定刑で処罰される思い量刑理由の概要にもいささか違和感を覚えた。 
 新聞が紹介する量刑理由の大部分を、量刑相場の比較が占めているのも気になる。
 量刑相場は、ひとつの目安であるが、裁判員が拘束されるべきものではない。市民良識のひとつの現れとして尊重はするが、検察官の量刑事情に関する立証のありかたを含めて、吟味すべき点が残るのではないか。


 一般的に刑法の量刑相場が重くなっていると感じていましたが、裁判員裁判になるとこのような結果になることもあるようです。
 昭和の時代は、尊属殺人という条文があり、許される2度の減刑をしても懲役3年にすることが出来ず、従って執行猶予にすることが出来なかったそうです。被告人に汲むべき事情の大きな裁判があって、確か最高裁で、尊属殺人は違憲という判断が下されました。現住建造物放火も下限が殺人罪より重い時代でもありましたが、その両方の罪にあたる事件の裁判で、懲役11年とは格段に軽い刑罰のはずです。

 この裁判のニュースも今回初めて知りました。ただ気になるのは徳島県で行われた初の裁判員裁判ということで、四国たしか徳島だったと思いますが、四国での裁判員裁判はこれまでで最も抽選者の出席率が悪かったという報道はネットで見かけた覚えがあります。出席率が悪かった割に、親身な審理がなされたのかもしれません。


追記:
 思い違いがあったようです。四国初の裁判員裁判で、出席が悪かったのは香川県の裁判だったと思います。たぶん、次の裁判です。
http://blogs.dion.ne.jp/justice_justice/archives/2009-10-1.html
■2:09年09月18日ー読売新聞(朝刊)
□1:「放火罪判決/『みんなで悩んだ』/6人が会見/四国初の裁判員裁判=香川」と題する記事は、高松地裁で行われた四国初の裁判員裁判の結果を紹介する。「納得の3日間」という見出しが、裁判員の充実した評議と自信に満ちた評決であったことを示す。
  「地裁で行われていた四国初の裁判員裁判は17日閉廷した。現住建造物等放火罪や傷害罪などに問われた高松市十川西町、無職道広政明被告(41)に言い渡 された判決は懲役6年(求刑・懲役7年)。「悩んだ」「妥当だと思う」「職務を果たした」。3日間にわたった新しい司法制度による裁判は、審理や判決に市 民感覚を“吸収”し、終了した」。
 懲役6年。これがその結果であった。
 元妻に復縁を迫るDV夫の凶行。元妻に傷害を負わせる一方、自宅に放火。元妻への当てつけというなんとも子供じみた動機。しかし、社会に与えた不安、元妻の抱いた不安感、、、どれも正当化はできない。
 そんな市民の判断について、次のコメントを掲載した。
□2:渡辺修・甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)は「傷害から放火に至る経緯を裁判員は市民の良識、モラルに照らして、一体の犯行と判断したように感じた。被害者の心情を酌みつつ、適切な判断をしたと言える」と感想を述べた。




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posted by hirono at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判員制度
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